Git リポジトリを視覚化するツール「GitX」

Git には、Git リポジトリを視覚化する gitk というツールが標準でついているけど、これは Tcl/Tk で書かれていて、遅いし見栄えもよくない。

もし Mac OS X Leopard を使っているなら、かわりに GitX を使うといいみたい。OS X のグラフィックを使っているので、きれいでカッコイイ。


インストールは、ホームページで「Download Git」をクリックして Zip ファイルをダウンロードし、解凍してインストールするだけ。
そのあと、GitX を起動し、メニューから「GitX」→「Enable Terminal Usage...」を選ぶ。すると、gitx というコマンドラインツールがインストールされる。
コマンドラインから起動する場合は、Git リポジトリに移動して、gitx コマンドを実行するだけ。GUI から起動しなくていいとは、よくわかっていらっしゃる。


これがスクリーンショット。これは Merb の Git リポジトリを表示しているところ。コミットの流れがよくわかる。また、そのコミットでの差分が色分けされて表示される。コマンドラインで git を使う場合と比べると、ずいぶん見やすい。


ウィンドウの下に表示を切り替えるボタンがある。右のボタンを押すと、次のようにファイラが表示され、そのコミット時点でのファイルの内容を簡単に見ることができる。これは便利だ。


表示するブランチも切り替えることができる。複数のブランチを作成しているときは、「All branches」を選ぶと、ブランチがどのように枝分かれしているか見ることができる。


あと、ウィンドウ左上で「Commit」を選ぶと、コミットを表示する画面ではなく、コミットを実行する画面に切り替わる。つまり GUI でコミットが実行できるわけ。上半分に差分が表示され、下半分は右がコミットされるファイル、真ん中がコミットログ、左がコミットされないけど変更があるファイル、というふうに表示される。


コミットしたりファイルを変更したあとは、Commadキー + R と押すと、リポジトリ内容が再度読み取られて表示される。


こんな感じでした。
IDE とかと比べるとまだまだかなと思うけど、リポジトリを視覚化するツールとしてはいいんじゃないでしょうか。


SubversionMercurial と比べると、git のコマンドラインは正直いってすごくわかりにくい。でもこういうツールがあると、デザイナーでも Git が使えるようになるんじゃないかな。