@ITの炎上していたブログ主がクビになってた

昨日紹介した、SQLオブジェクト指向の話題で炎上していた『ベンチャー社長で技術者で』というブログの主が、なんとクビになってた。

【お知らせ】

 @IT自分戦略研究所 編集部です。

 2010年5月28日、『ベンチャー社長で技術者で』を執筆する生島勘富氏を、エンジニアライフ コラムニストより除名いたしました。

 今回の件について、多くの読者から問い合わせをいただきました。今回の処置について、生島氏には了承いただきましたが、「これまで行ってきた議論のまとめはしっかり行いたい」と、最終原稿掲載の依頼を受けました。

 編集部で協議した結果、掲載すべきであると判断し、下記に生島氏より受領した最終原稿を掲載します。なお、この内容は@IT自分戦略研究所の見解・意向を示すものではありません。

生島勘富氏の最終コラム:エンジニアライフ運営日誌:エンジニアライフ

アンチのせいでクビか。アンチ大喜びだろうな。

思うに、きっとSQLわかってない連中かつ分かろうとしない連中がアンチになってんだよな。分かってたら、あのブログには当たり前のことしか書いてないことがわかるから、いちいち粘着することなんかないだろうに。

   :
   :
   :

ところでワシが昨日のエントリを書いた直後に、たぶんそのブログ主だと思われる人が、はてなダイアリー始めてた。まさかワシのエントリがきっかけで始めたとは思わんが、偶然にしてはちょっとできすぎ。

 さて、私は @IT でコラムを書いていてクビになったのですが、理由は私の書いたことが誹謗中傷に当たるとのこと。

 私は特定の技術を選ぶのに、職業的な使命に沿って選ぶべきで、技術者の好き嫌いで選んではいけないと主張してきた。私がSQLが好きだから「みんなにやるように!」と言ってるのではなく、職業SEにとって工数とパフォーマンスを上げるというのは、最も優先されるべき使命で、その使命に忠実であるならば、SQLのスキルを上げることが一番であると言うことを書いてきた。

 社内SEは技術を追求するよりも、今ある技術で業務をつつがなくこなすことが重要と書いてきた。

 それを踏まえて、社内SEをオブジェクト指向言語ができないことを理由に攻める(他人の人格とかほっとけ)一方で「SQLなんて変な言語イヤだ」「複雑なSQLはできる人が少ないから使うべきでない」と、できない技術者の理屈を持ち出すのはダブルスタンダードで、職業的な使命から考えるとおかしい。そんな理屈の通らないことを言うのは技術者とは呼べない。カスだ!クズだ!と書いたわけです。

 これって特定の個人を誹謗中傷しているのではなく、「人殺しをするような人間はクズだ!」ってのと変わらない。でも、誹謗中傷だと感じた人が多かったのだろう。つまり、オブジェクト指向言語が分からない社内SEは攻めるけれど、自分はSQLはできないし、できるようになる気もないという人が多いということの証明だろう。

 私の書き方が下手糞なんだろうけれど、私は誰を誹謗中傷したのか、それともただの言葉狩りだったのか、判然としなかった。私に対しては明らかな誹謗中傷はありましたけれどね。

表現の自由と規制 - SQLer 生島勘富 のブログ

(強調は筆者)

わかるわー、これ。
ワシは、自称オブジェクト指向屋さんが、COBLやPHPをさんざんバカにしてきたのをたくさん見聞きしている (COBOLPHPをろくに知らないのに批判してるんだよ、バカじゃない?)。だから、「SQLを知らない技術者はクズだ」と言われてオブジェクト指向屋さんが怒るのはおかしいと思う。おまえどの口で反論してるの?あれだけ他の技術を古くさいだのバカにしてたくせに、自分が同じ立場になったら「誹謗中傷だ!」とわめきたてるのは、頭おかしいんじゃね?
#といったら、きっと「自分は組み込みの現場にいて、SQLは使っておりません。だからSQLができない技術者はカスだ!というのは誹謗中傷です」とか、「自分のところはNoSQLを使っているためSQLは一切必要ありません。だからSQLができない技術者はカスだ!というのは誹謗中傷です」とか言い出すやつがいるんだろうなあ。だれもそんな話はしてねーっつーの。


なんか、この話を思い出した。

この言い方と雰囲気は誤解を与えるよね。間接的に情報を入手した私はもっと誤解してると思う。こういうのはLTの場面では言うべきじゃない気がする。もしほんとにRubyが現代の言語でJavaを近代の言語という話をしたいなら、きちんとした資料を用意して時間をかけて言葉を選びつつ慎重に話すべきだと思う。悪気のないネタにしてもあまり心地のいいネタじゃない。

Rubyの素晴らしさは、他の言語との比較によって明らかにする物じゃなくて、もっと純粋にRubyだけで語れば良いんじゃないかな。言語ごとのテストカバレッジの比較なんかはなるほどすばらしいなと思う。きちんとした数字で話ができるから。けど、近代とか現代とかいきなり話されても、何が根拠でどういう展開でその結論になったのかは理解できない。「えっ!?えっ!?」て思って周りをきょろきょろしちゃう。で、笑いに包まれた会場をみてショボーンってなっちゃうと思う。

http://d.hatena.ne.jp/tonocchi/20080624/1214337928

Javaのスバラシサを説くために、自分たちがさんざんC++COBOLと比較 (つーか罵倒?) してたくせに、自分たちが比較される側になると『他の言語との比較によって明らかにする物じゃな』いと言い出すんだから、バカかと思う。そんなら自分たちが最初から『純粋にJavaだけで』語っとけっつーの。