行数はコストを表す指標である

酔狂人の異説さんのとこに金言があった。

行数というのは、工数と同様コストをあらわす指標であって、真の意味の生産量をあらわすものではない。

生産量に関する誤解 - suikyojin’s diary

『行数はコストを表す指標である』とは、目から鱗な言葉である。これに従うなら、大規模開発ほど悪であるという説がお金の点から自然に説明できる。すばらしい。

全くそのとおりだが、ソフトウェア開発者の製造業に関する認識も全く時代遅れのものであることが多い。T型フォードの時代の「大量に作る」という、もはや製造業では否定された考え方がソフトウェア開発では適用されることが多い。トヨタなどの現代の製造業では「売れる分だけ作る」という考え方である。売れないもの、役に立たないものを作っても見かけの生産量が増えるだけで真の生産量は増えない、と現代の製造業では認識されている。売れないもの、役に立たないものを作るのは不良在庫を増やすことであり、見かけの生産性向上、と現代の製造業では忌むべきものとして認識されている。
こうした現代の製造業での常識を理解すれば、行数で生産量をあらわしたりすることがいかに不適切かわかると思う。

これも肝に銘じる必要があるよなあ。


なんかさ、こういう人にこそこのまえのエントリを批評してほしいよね。残念ながら酔狂人さんとこのコメント欄は閉じられているようなので、トラックバックで呼びかけたら応じてくれるだろうか。