ネットに自浄化作用なんてない
はてな取締役であるという立場を離れて言う。はてぶのコメントには、バカなものが本当に多すぎる。本を紹介しているだけのエントリーに対して、どうして対象となっている本を読まずに、批判コメントや自分の意見を書く気が起きるのだろう。そこがまったく理解不明だ。
Twitter / Mochio Umeda: はてな取締役であるという立場を離れて言う。はてぶのコ ...
まあ、コメントがほんとにバカかどうかは置いておくとして。
バカなものを投稿できる仕組みにしたのは、はてなさんなんです。
梅田望夫さんの発言があまりにも問題な気がした : けんすう日記
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元々そういう仕組みなのに、仕組みをおいといてユーザーが悪い、という言い方をするくらいならコミュニティなんてやらなければいいのになぁ、と思います。
こんなこと書いてて、恥ずかしくないのかな。
「躾より仕掛け」という言葉があるように、ミスをなくすためには仕掛けや仕組みが大事というならわかるんだけど、ミスではない意図した行動においてバカなものが多勢になっていることに対し、『仕組みが必要』というのはなあ・・・
たとえばモンスターペアレントが話題だったとして、モンスターペアレントが発生しないような仕組みを考えることも重要だろうけど、まずはモンスターペアレントそのものが非難されるべきじゃないの?
もしそれが嫌なら、削除ガイドラインを作って、全件の書き込み審査などをして、サイトに合わないものを取り除けばいいと思うのです。モバゲーさんとかCookPadさんはそうしていますね。コミュニティ運営でこれは割といい手だと思っています。
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サイトの基準に合わない迷惑なものなら削除すればいいわけですし、荒らし行為があるなら規制をすればいいのです。
荒らしなどを削除するほうが現実的というのはいいとしても、ユーザの行動を信じてほぼ放任主義を貫いているはての方針が間違っているというのが世間の評価なのか。
なんかすごく悲しいんですけど。
で、今回のケースは、単に梅田望夫さんが気に入らないものを「バカなもの」といっちゃている気がするのです。
それはほんとうに『気がする』だけじゃないの。氏の発言は『本を読まずに批判コメント』していることに対してだよね?
コミュニティサービスで、そういう風に思うのであれば、それは完全に仕組みが悪い。ユーザーの責任ではない。
ネットでも現実の世界でもいろいろな人がいるわけで、悪意を持った人もいれば理解できない人もいるわけで、それを自分のサイトでとめられないからといって、それをユーザーのせいにするのはちょっとなぁ、、
つまり、ユーザの善意や良心に期待してもムダだということですね。
ネットに自浄化作用はない、ということですか。健全なコミュニティを保つには人間が大幅に手をいれるしかない、ということですか。
ふーん。
それが進むと、規制とか法律とかになるんですね。
こんなことだから、『ネットに実名を!』とか言われるんだよ。情けな。
バカがはびこるのはkanoseさんも書いてたけどバカなコメントした人間がきちんとそこで恥をかくシステムが内包されてないからだよな。「イナゴ問題についても議題に上ってます」と言った米国会議以降も「社会層」の問題はずっと手つかずにしてきたツケがこれからどんどん出てくるんじゃないかな。
Twitter / 津田大介: バカがはびこるのはkanoseさんも書いてたけどバカ ...
もし恥をかくシステムができたとしても、匿名性の高いネットなら、匿名でバカなコメントをする人間が増えるだけじゃないかな。あんまり意味ないと思う。
つうかさ、仕組みが整ったとしても、それを使う人間が腐ってたら、どんな仕組みも効果は薄いと思う。もう仕組みでなんとかできるところを超えてるんじゃないかな。