Re: Strutsをなめんな

Struts 撲滅委員会としては、見逃せないエントリ。


ひがさんによる Struts 擁護論。なんだけど、どうだろ。ひがさんの意見は、ほぼ同意できることが多い (これとか) んだけど、今回のはちょっと同意できないな。

  • シンプルなら、なぜあんなにサイズが大きいのか? 今 struts-1.3.8-src.zip を download してみたら、src 以下はファイル数 1363 個、行数は合計で 299288 行ある。test を除いても、ファイル数 1310、合計 287472 行だ。シンプルなフレームワークといいながらこれだけのサイズがあるのは、よほど設計がまずいか、実はシンプルじゃないかのどちらかだ (たぶん両方)。対して、たとえば click-1.4-RC3.zip だと framework/src 以下はファイル数 81 個、合計 29789 行しかない。ほぼ Struts の 10 分の 1 である。シンプルというのはこういうのをいうのであって、Struts がシンプルなわけがない。
  • ほんとうに Struts がよいフレームワークであるなら、なぜ Struts 2.0 は WebWork2 ベースになったのか? 本当によい設計であれば、フレームワークのベースをまるごと変える必要なんてあるわけがない。WebWork2 ベースになったのは、Struts の作成者自身が Struts の設計ミスを認めたことではないのか?


Struts にはほかにも、1 クラス 1 アクション主義がアホとか、Validator が融通きかんとか、アクションでビュー名を指定できなくて必ず設定ファイルに書かなければいけないとか、まあいろいろあるけど、そういう技術的なことはおいといて、全体的なことで反論するならこの 2 点かな。

Strutsは、もっと見直されていい。設定ファイルを書く必要をなくして、HOT deployをサポートすることで、弱点は解消され、非常に使いやすいフレームワークに生まれ変わります。そういう発想で作られたのが、SAStrutsです。

2008-02-14 - yvsu pron. yas


いやいや、設定ファイルを書く必要がなくて HOT deploy がサポートされたら、それもう Struts じゃないから。これらが実現されている SAStruts は素晴らしいものなんだろうけど、だから Struts も素晴らしいとかいうのは間違ってる。素晴らしいのは SAStruts (とそれを実現した S2) であって Struts じゃない。